今年4月に誕生した秋田犬ステーション（秋田市中通1丁目 エリアなかいち1階）が、短い充電期間を経て6月26日にリニューアルオープンしました。

既にお伝えした通り秋田犬ステーションは、貴重な天然記念物である秋田犬に会える「観光拠点」としての役割と、保健所から引き取った秋田犬の「里親探し」という、殺処分を減らすための機能を併せ持った施設。この日は同施設で里親を募る第1号に選ばれた、疾風（はやて・オス1歳前後）が集まった人々の前で元気な姿を見せていました。

専属トレーナーの鈴木さんによると、疾風は2度の飼育放棄という辛い経験をしてきたため、人間に対する警戒心がなかなか消えなかったのだそう。今も時折、見知らぬ人に「ウゥー」とうなる仕草を見せますが、「ここに連れてきた当初に比べると、これでもだいぶ穏やかさを取り戻しました。疾風は根が甘えん坊なので、いったん心が通い合えば良いパートナーになれる子。あとは、この子が心を許せる新しい飼い主さんが現れさえしてくれれば」と、鈴木さんはマッチングの成功に期待を寄せます。

疾風の里親募集については、早々に受付が締め切られるほど全国から応募が殺到。現在、応募者との面会が行われています。疾風と新しい飼い主さんにとって、幸せな毎日が1日も早く訪れることを願うばかりです。

飼育放棄され保健所に収容されていた秋田犬「疾風（はやて）」。ドッグトレーナーによるトレーニング、健康改善を経て、現在、里親さん候補者と面会中。

なお施設のリニューアルにともなって、売上げの一部が秋田犬の保護活動に使われる「公認グッズ」も少しだけ増えました。秋田犬ステーションを訪れた際には、ぜひこちらも見てみてください。